使用済燃料の中間貯蔵について
1.「リサイクル燃料備蓄センター」概要
2005年11月、当社は日本原子力発電株式会社と共同で、「リサイクル燃料貯蔵株式会社(RFS)」を青森県むつ市に設立し、使用済燃料を貯蔵・管理する「リサイクル燃料備蓄センター」を建設しました。2014年1月、同社は原子力規制委員会に新規制基準への適合性確認申請を行い、2024年11月6日、同委員会から使用前確認証を受領し、「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」に基づき、RFSのリサイクル燃料備蓄センターが事業開始となりました。
2.中間貯蔵施設の必要性
使用済燃料は、再処理されるまで安全に貯蔵する必要があります。現在の使用済燃料の貯蔵状況を考えると、従来までの原子力発電所内の貯蔵施設に加え、発電所外において使用済燃料を貯蔵する施設も必要です。
3.中間貯蔵施設の安全性
「リサイクル燃料備蓄センター」では、輸送兼貯蔵用キャスク(以下、「キャスク」)という容器を用い、使用済燃料に含まれる放射性物質がキャスクにしっかり閉じ込められていることを監視するとともに、放射線などを常時測定し安全を確認します。
キャスクは、冷却水や電気を使用せず、空気の自然対流(換気)で冷却することができます。キャスクの設計にあたっては、「放射性物質を閉じ込める」「放射線を遮へいする」「臨界を防止する」「除熱する」といった以下の4つの機能をもたせることで安全を確保します。
アメリカ、スイス、ベルギーなどでも、キャスクを用いた貯蔵が行われています。