平成18年度入社式挨拶（要約）

平成18年４月３日
東京電力株式会社
社長　勝俣　恒久

　東京電力は、「電気の安定供給」を最大の使命としている会社である。
　強い使命感に裏打ちされた第一線職場の努力は、お客さまからの信頼や地域社会からのご理解を育む当社の財産であり、厳しい競争を勝ち抜く東京電力の基盤である。今日から当社の一員として、ライフラインを預かる心意気を継承し、世界トップレベルの品質を誇る電気の安定供給をともに守り育てていって欲しい。

　社会人としての一歩を踏み出すにあたり、一点アドバイスしたいのは、「人間に深い関心と愛着をもち、人間と直接ふれあう機会をたくさんもつことで、人間について勉強し、人間通になってほしい」ということである。
　人間同士の織り成す様々な関係は、世の中や会社を動かす原動力となり、新たな成長・発展の基盤となっている。仕事は、人間同士の信頼関係や共感・同感・親近感といった「心のつながり」があってはじめて成し得るものである。そのために、日々の仕事において、お客さまや上司・仲間とコミュニケーションをしっかりするとともに、是非、会社の内外を問わず、人との出会いの機会を多く作るよう努力し、その出会いを大切にして欲しい。
　「出会い」とは、文字通り、自分の世界や殻から外に「出」て、人に「会う」ということであり、それを通じて人間に対する理解を深め、人間力を高めることは、人生を豊かにすることと確信している。

以　上