当社は、第3回「原子力安全・品質保証会議」を3月31日開催いたしました。
 本会議は、原子力安全と品質保証に関する取り組みについて、有識者の方に総合的に審議していただくことを目的とするものです。

1.開催日時等

日 時
平成15年3月31日(月) 14時~17時
場 所
東京電力株式会社 本店
出席者
(議 長)成合 英樹 筑波大学 名誉教授
(敬称略)
(委 員)犬伏 由利子 消費科学連合会 副会長
高倉 吉久 東北放射線科学センター 理事
竹野下 喜彦 弁護士
中條 武志 中央大学理工学部 教授
広瀬 弘忠 東京女子大学文理学部教授
【当社側同席者】
勝俣社長、村田副社長、服部取締役原子力本部副本部長、武黒取締役柏崎刈羽原子力発電所長、藤原企画部長、尾崎原子力品質監査部長

2.議事等

(1)審議・報告事項

1)14年度下期テーマ監査結果と15年度上期監査テーマ選定について

(審議事項)

  • 監査結果
    標記、監査結果について審議、了承(監査結果概要は別添PDFファイル参照)
    なお、監査所見に基づく指摘・要望に対する各発電所の是正・改善状況については、今後、フォローアップを実施していく。
  • 監査テーマ選定
    事務局(原子力品質監査部)より、テーマ候補として
    ・予期せぬ事象発生時の対応について
    ・業務知識、法令遵守に関する教育訓練プログラムについて
    の2テーマを提案し、了承。

2)第2回原子力安全・品質保証会議議事録について(審議事項)

  • 標記、議事録について審議、了承。

3)原子力安全・品質保証会議規則改訂について(審議事項)

  • 標記、会議規則の改訂について審議、了承。

4)平成15年度経営計画の概要について(3月27日発表)(報告事項)

5)原子力品質監査部及び発電所品質監査部活動状況報告(報告事項)

  • 原子力関連業務の品質保証に関わる重要なマニュアル・業務プロセスについて、JEAG4101(2000)「原子力発電所の品質保証指針」、ISO9001(2000)「品質マネジメントシステム-要求事項」を適用規格として、ISO審査登録機関であるロイド・レジスター・クオリティ・アシュアランス・リミテッド(LRQA)と協調の上、評価を実施するとともに、評価に基づき改善されたマニュアル・業務プロセスの再評価を実施(平成14年11月~平成15年3月にかけ、各発電所及び本店にて合計8回の審査を実施)。上記について、報告、了承。
  • 発電所品質監査部の業務品質監査や不適合処理状況監査等の活動状況について報告、了承。

(2)主な意見

  • 立地地域の方々が安心するためには、安全確保を強化するための取り組みについてきちんと説明していくことが大事。広報活動のより一層の充実が必要。
  • 今回の不祥事が閉鎖性に起因しているものであるならば、原子力の安全・安心については、本店が指導性を発揮していくことが大事。
  • 本店の統制機能と各発電所の自律性のバランスをよく検討し、品質管理に努めていくことが必要。また、社会的責任と処置責任を明確に区分するべき。
  • 不適合事象は、応急処置と再発防止と未然防止を区分して管理にあたることが重要。
  • 組織のチェックの観点は、責任と権限のバランス、責任の所在の明確さ、情報の共有の有無、従業員の意識度。
  • 原子力の安全性に対して、国民の信頼感を得るためには、火力部門等、原子力の専門家以外の視点で監査をすすめていくことが肝要。

(3)次回の予定

  • 今回監査のフォローアップ結果報告等を議題として、6月初旬に第4回会議を開催予定。

以 上

別添