東日本大震災による影響 ~基礎製作再開までの道のり~
2011年3月11日に発生した東日本大震災とその後の津波により、弊社の鹿島火力発電所(茨城県)も大きな被害を受けました。
震災前には、その鹿島火力発電所内の物揚場に係留した船の上で、洋上風力発電の基礎(土台)を製作していましたが、火力発電所の復旧作業に物揚場を使用すること、製作のための資機材の手配が難しくなったことなどから、新たな製作場所が必要となりました。
場所探しは難航したものの、兵庫県の東播磨港を使用させていただけることが決まり、鹿島港から東播磨港まで約800kmの距離を船で運搬しました。その際、火力発電所の燃料補給船が入出港する合間の数時間を有効に使い、数日のうちに出航準備を進めなくてはならないという課題がありましたが、社内外関係各所の連携によって速やかに出港することができ、現在、東播磨港で順調に製作を進めています。
また、製作スケジュール自体が全体的に遅れたため、基礎の設置や風車の組立に使用する作業船の手配にも影響が出ました。しかし、非常に厳しい状況の中、ここでも関係各社の皆さまのご協力により新たなスケジュールが作成され、銚子沖への設置を再び目指せることになったのです。
現在も東播磨港で製作している基礎は、完成後、再び船で運搬して銚子沖に設置する予定です。そして、その上に風車を組み立てていくことになります。