英国 Flotation Energy(フローテーションエナジー)社への出資に関わる株式譲渡契約の締結について
~海外風力事業への出資第1号案件~
2022年11月2日
東京電力リニューアブルパワー株式会社
当社は、英国を中心に洋上風力事業を行うFlotation Energy社(本社:英国スコットランド エディンバラ、以下「FE社」)について、11月1日、同社株主との間で発行済株式の100%を譲渡する契約を締結しました。本件は、当社として海外風力事業に出資参画する第1号案件となります。
FE社は、世界最大の浮体式洋上風力であるKincardine発電所などの開発に携わったNicol Stephen氏(CEO)とAllan MacAskill氏(CTO)によって2018年に設立された世界有数の浮体式洋上風力発電事業者で、初期段階(計画・調査・入札)の案件開発について豊富な経験・知見を有しています。
また、現在、アイリッシュ海のMorecambe(英国、着床式、48万kW)、ケルト海のWhite Cross(英国、浮体式、10万kW)の2案件について開発権に係る優先交渉権を取得していることに加え、英国・アイルランド・台湾・日本・豪州の5ヵ国において計1200万kWの開発計画を掲げています。
今後、当社はFE社とともに、グローバルな初期段階の案件開発に加えて、実案件の設計・建設・O&M※を通じて、洋上風力事業運営全般のノウハウ・技術を獲得し、国内外における洋上風力事業を積極的に展開してまいります。
さらに、こうした取り組みにより、自然の恵みを最大限活用したクリーンでサステナブルなカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
東京電力リニューアブルパワー 永澤昌代表取締役社長のコメント
「クリーンな再生可能エネルギーを提供し、カーボンニュートラルな社会を実現する」という我々と同じ目標を掲げるFlotation Energy社に、さらなる両社の発展に向けたパートナーとして、我々を受け入れてもらえたことを大変喜ばしく感じるとともに、心強く感じています。
彼らが有している世界最高の浮体式洋上風力開発の経験・知見やグローバルなネットワークは、今後、当社の国内外での洋上風力事業の展開を間違いなく加速化させてくれるものです。
両社の協業により、当社は、経営理念である『自然の恵みをエネルギーに、そして社会に』をグローバルに体現してまいるとともに、昨今の化石燃料価格の状況に連動する電気料金価格の高騰を中長期的に緩和し、安定供給に貢献できるよう取り組んでまいります。
Flotation Energy社 Nicol Stephen CEOのコメント
今回の東京電力リニューアブルパワーとの契約締結は、当社にとって非常にエキサイティングな展開であり、今後、我々のチームが、さらにグローバルに活躍できるチームであることの強さと成功を証明するものです。
当社は浮体式風力発電の世界的なパイオニアで、イギリス、アイルランド、およびアジア太平洋地域のプロジェクトにおいて重要なパイプラインを保有しています。今回のパートナーシップは、これらのプロジェクトをスピーディーに進めるだけでなく、世界中での新たなビジネスチャンスに繋がっていくことでしょう。
我々は、地球規模で直面する最大の課題である気候変動に対してクリーンでグリーンな電力ネットワークの提供・支援をしていきます。
※Operation and Maintenanceの略で、発電所の運転・保守業務を行うこと
<参考>世界最大の浮体式洋上風力であるKincardine発電所
以 上