2021年5月27日
東京電力リニューアブルパワー株式会社
Ørsted

　東京電力リニューアブルパワー株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長　文挾 誠一、以下「東電RP」）とØrsted （本社：デンマーク王国フレゼリシア、CEO兼社長　マッズ・ニッパー、以下「オーステッド」）は、共同出資会社「銚子洋上ウインドファーム株式会社」を通じて、千葉県銚子沖での「再エネ海域利用法^※」に基づく洋上風力発電事業者の公募に係る公募占用計画を作成し、本日、経済産業大臣および国土交通大臣に提出いたしました。

　東電RPは、2020年7月21日付で再エネ海域利用法における促進区域に指定された銚子沖において、2009年から洋上風力発電の実証研究を実施し、周辺環境との調和や漁業との共生に配慮しながら、厳しい海象・気象の下での建設やO&Mを経験してきました。

　オーステッドは、世界各地での洋上風力発電所の開発、設計、建設、運用、撤去の実績を有しており、自然災害を含め日本とよく似た気象条件を持つ台湾での洋上風力発電経験も備えています。2019年の東京オフィス開設後、オーステッドは東京電力RPと共に千葉県銚子市の地域コミュニティと早期より幅広く関わり、洋上風力発電プロジェクトの提案への合意を求めてきました。

　東電RPとオーステッドは、2019年1月、銚子ウィンドファームプロジェクトにおける洋上風力事業の協働についての覚書を締結し、さらに、2020年3月には、銚子洋上ウインドファーム株式会社を設立いたしました。このパートナーシップを基盤にしながら互いの知見・経験を供出し、リスクを極小化しつつ競争力のある入札価格と高い事業実現性を持つ事業計画の策定に取り組んでまいりました。

　今後、東電RPとオーステッドは、地域の皆さまを始めとする関係者のご理解と連携を深めながら、プロジェクトを確実に成功させるとともに、日本における洋上風力発電産業の確固たる礎を築き、カーボンニュートラルな社会の実現と地域社会・地域経済の成長に貢献してまいります。
※　再エネ海域利用法：
　　海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律

　東電RP 常務取締役　井上 慎介のコメント：
　「地域の皆さまのご協力のもと、2009年から日本初の着床式沖合洋上風力に取り組んでまいりました。今では発電した電気をお送りさせていただいているこの地において、当社はこの度、洋上風力事業の経験が豊富なオーステッド社と共に、地域の皆さまのご要望および両社の知見を最大限織り込んだ公募占有計画を策定いたしました。
　今回私たちが策定した計画により、政府の「2050年カーボンニュートラル」宣言に大きく貢献するとともに、当社の経営理念である『自然の恵みをエネルギーに、そして社会に』を体現してまいります。」

　オーステッド アジア太平洋地域総裁・代表取締役　マティアス・バウゼンヴァインのコメント：
　「本日、東京電力RPと共同で、銚子沖の洋上風力発電プロジェクトの入札書を日本政府へ提出できたことを喜ばしく思います。銚子洋上風力発電促進区域での計画は、地域の利害関係者への配慮に加え、その土地特有の条件に合わせた独特なプランであり、2040年までに洋上風力発電最大45GWを実現するという日本政府の目標を支援できる当社の実力を示すものです。 私たちは、日本初の洋上風力発電の入札にあたり東京電力RPとの戦略的パートナーシップを重宝しており、今後も日本が必要としているクリーンエネルギーの供給に向けての取り組みを確約します。私たちの提案をより良いものにするために、これまで生産的な議論に参加いただいたり、フィードバックやコメントをくださった方々を含め、このプロジェクトに協力いただいたすべての方々に感謝します」

　銚子洋上ウインドファーム株式会社 代表取締役（東京電力ホールディングス株式会社　執行役員洋上風力担当）　西村 冬彦のコメント：
　「私たちは発電事業者として、占用許可期間中、30年間しっかりと設備を維持等することにより、日本の再生可能エネルギー事業の拡大に資するとともに、これまで多大なるご協力をいただいてまいりました地域の皆さまの暮らしに貢献していきたいと考えています。」

　オーステッド・ジャパン株式会社 社長　笠松 純のコメント：
　「東京電力RPとの共同で洋上風力促進地域である銚子沖の入札に参加できたことを大変嬉しく思っています。私たちは銚子沖洋上風力発電プロジェクトを起点に持続可能な洋上風力産業のベストプラクティスを築くことができます。銚子洋上風力発電プロジェクトの実現にあたり、地域の皆さまの貴重な声をさらに集め、地域と新たな事業を創造できる機会を心待ちにしています。地域の皆さまとの共存・共栄を通じて、持続可能な脱炭素社会の実現と地域経済の発展に貢献したいと思います。」

以　上