被災した火力発電所の復旧
広野火力発電所
所在地 | 福島県双葉郡広野町大字下北迫字二ツ沼58 |
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運転開始 | 1980年4月(1号機) |
燃料 | 重油・原油・石炭 |
総出力 | 380万kW(1-5号機) |
設備の被害 | 2.4号機・・・地震発生により停止 1.3.5号機・・・地震発生時停止中 |
運転再開日 | 1号機:2011.7.3 2号機:2011.7.11 3号機:2011.7.16 4号機:2011.7.14 5号機:2011.6.15 |
広野火力発電所は、油焚き火力の1~4号機、石炭焚き火力の5号機からなる総出力380万kWの火力発電所です。また、弊社火力発電所の中で最も震源に近く、被害の大きかった発電所です。
2011年3月11日、地震により運転中の2,4号機が停止、その後の津波により、タービン建屋内は冠水・浸水し、構内広範囲にわたってがれきが散乱するなど、大きな被害を受けました。津波が去った後、そこにはいままでの発電所の姿はなく、発電所所員も言葉を失いました。
しかし、その後、火力発電所は夏のピークを支える発電の柱として、早期の運転再開が必要となり、「夏に間に合わせる!」という強い気持ちで所員一丸となって、送配電部門など社内関係部門の協力を得ながら復旧作業を開始。
メーカー・ゼネコン・協力会社の皆さまと、弊社社員が一堂に集結し、企業の壁を超えた取り組みにより短期間での復旧を果たしました。
最大で2,800人の人々が構内のいたるところで復旧作業にあたりました。
震災の影響により電力が不足する中、計画停電を回避し、1kW、1kWhでも多くの電気をお届けできるよう、火力発電所では懸命に供給力確保に向けた取り組みを行いました。
津波により護岸設備が損壊、屋外の排水設備も水浸しに(震災直後)
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仮設の設備等による運用開始にこぎつけました(3ヶ月後)
お客さまサービスホール前まで大量のがれきが流入しました(震災直後)
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クレーン等によるがれきの撤去も進み、震災前の姿がおぼろげに見えてきました(3ヶ月後)
津波は、自動車も巻き込みつつ、タービン建屋内まで浸入しました(震災直後)
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運転再開に向け、通常の状態への復帰が進みました(3ヶ月後)
常陸那珂火力発電所
所在地 | 茨城県那珂郡東海村照沼768番地23 |
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運転開始 | 2003年12月 |
燃料 | 石炭 |
総出力 | 100万kW |
設備の被害 | 1号機・・・地震発生により停止 |
運転再開日 | 1号機:2011.5.15 |
常陸那珂火力発電所は、燃料設備に大きな被害を受けましたが、構内の石炭運搬方法の工夫等により、重要なベース供給力として2011年5月中旬に運転を再開いたしました。
震災当日から翌日にかけて、発電所構内の約1,000人が避難したタービンフロア
先端部が折れて倒壊した揚炭機
地震により広範囲で地盤が沈降。緊急設置電源の配置スペースとして整備を実施
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液状化現象により蛇行した石炭ベルトコンベアの復旧状況
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鹿島火力発電所
所在地 | 茨城県神栖市東和田9 |
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運転開始 | 1971年3月(1号機) |
燃料 | 重油・原油 |
総出力 | 440万kW(1-6号機) |
設備の被害 | 2.3.5.6号機・・・地震発生により停止 1.4号機・・・地震発生時停止中 |
運転再開日 | 1号機:2011.5.16 2号機:2011.4.7 3号機:2011.4.6 4号機:2011.4.1 5号機:2011.4.8 6号機:2011.4.20 |
鹿島火力発電所は、学校の新学期に間にあわせるべく、昼夜を問わず最短の日程で復旧に取り組み、2011年4月1日に4号機の運転を再開して以降、順次設備を復帰させることができました。
液状化現象により沈降した屋外設備の被害状況
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1ヵ月後
津波が放水路を遡上して発電所構内に浸入。屋外設備や構内道路が浸水しました
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