広野火力発電所における労働安全衛生法に基づく設備の自主検査に関する法令違反について
~労働基準監督署からの是正勧告書受領および超過理由書の提出~
2017年12月15日
東京電力フュエル&パワー株式会社
当社は、昨年11月、広野火力発電所(所長:熊澤 稔雄(くまざわ としお)、所在地:福島県双葉郡広野町大字下北迫字二ツ沼58、出力:440万kW)において、乾燥設備※1計画の届出に関する労働安全衛生法(以下「安衛法」という。)違反が発生(2016年11月21日お知らせ済み)し、その後、同発電所において再発防止対策を講じておりました。
この度、本年11月より、同発電所において法令遵守状況の確認を行っておりましたが、12月12日、安衛法に定める特定化学設備3件※2(以下、「当該設備」という。)の定期自主検査期間超過が判明し、本日、富岡労働基準監督署より是正勧告書を受領しましたのでお知らせいたします。また、同日、富岡労働基準監督署に超過理由書の提出を行い、受領いただいております。
昨年、安衛法違反に関する再発防止策を講じていたにも関わらず、同様の事態を招いたことに関して、立地地域の皆さまをはじめ広く社会の皆さまにご心配とご迷惑をお掛けしたことを心より深くお詫び申し上げます。
当該設備については、昨年11月に発生した届出違反の点検において、適切に届出がなされていたことは確認しておりました。しかしながら、運用面において、安衛法に基づき2年以内ごとに1回実施する定期自主検査(以下「検査」という。)の実施が義務づけられておりますが、発電用設備の点検時期に合わせて当該設備の検査を実施すれば良いと誤認し、火力発電設備固有の点検時期の延伸にあわせて、当該設備の検査時期も延伸してしまったため、超過したものです。
その後、設備の機能維持が図られていることを確認し、富岡労働基準監督署から是正済みであることを確認いただいております。
なお、運用面での本法令違反の判明を受け、当社他火力発電所への調査を早急に進めてまいります。
当社は、今後、同様なことが発生しないよう、社内マニュアル遵守の徹底ならびに社員への再教育を実施するとともに、検査計画が確実に実施される仕組みを構築するなど、法令遵守と再発防止に取り組んでまいります。
※1:乾燥設備・・・石炭に含まれる水分を測定するため、石炭を乾燥する設備
※2:特定化学設備・・・広野火力発電所 2号機復水脱塩装置用硫酸タンク設備
〃 2号機アンモニア注入設備
〃 1~4号機排水処理装置用硫酸タンク設備