尾瀬をまもる取り組み

緑をまもる

尾瀬の美しさは国民的財産
尾瀬の美しさは国民的財産。東京電力はそう考えて、土地所有者として長年尾瀬をまもる様々な取り組みを行っています。尾瀬の美しさを象徴する「緑」「水」「空気」そして、「みんなの尾瀬をみんなでまもる」をキーワードにご紹介します。 湿原回復作業 種子落としマット 木道 全長65kmのうち約20kmを管理

緑をまもる取り組み

尾瀬の自然をまもるためには、人が立ち入らないことが一番かもしれません。しかしそれでは尾瀬の美しさにふれることができませんし、その美しい自然をまもることの大切さも感じることもできません。

そこで、自然に与える影響を最小限に抑えながら、自然とふれあうことができるよう、尾瀬には木道が敷かれているのです。木道は、山間部を含めて尾瀬のほぼ全域をカバーしており、尾瀬国立公園全体では総延長約65kmに及びます。

東京電力では、群馬県内の所有地を中心に、約20kmの木道を敷設、維持管理しています。材料には、折れにくく水に強い国産のカラマツ材を使用していますが、湿原の中では10年前後で架け替えが必要となるため、毎年計画的に整備しています。

標高1,969メートル、360度の大パノラマが広がるアヤメ平は、かつて「天上の楽園」とまで讃えられた美しい湿原で、昭和30年代の尾瀬ブームの時には、大勢のハイカーがおしかけました。その結果、湿原植物が踏み荒らされ、湿原を形成する泥炭層(動植物の枯死体が腐ることなく堆積したもの。尾瀬では1年に1mmしか堆積しないと言われている)がむき出しになり、あっという間に約1haの湿原が裸地化してしまったのです。

東京電力では、1964年(昭和39年)から、木道を設置して歩くルートを限定し、荒廃地の拡大防止に努めるとともに、1969年(昭和44年)からは積極的な湿原回復作業にのりだしました。荒廃した約1haのうち、0.9haについて東京電力で作業を行い、現在ではかなりの部分に緑が戻ってきています。

荒廃したアヤメ平(昭和30年代)と現在のアヤメ平

種子落としマットを敷いています

尾瀬には、固有の珍しい植物が数多く生息しています。しかし近年、尾瀬の外から持ち込まれた植物(外来種)がふえ、元来生育していた植物(在来種)が追いやられてしまうおそれが出てきました。

そのため、靴についてきた植物の種子が尾瀬に持ち込まれることを防ぐため、東京電力では尾瀬の群馬県側の入山口すべてに種子落としマットを敷いています

鹿害の被害を防ぐために

近年、尾瀬国立公園では、ニホンジカによる被害が多く、環境省をはじめ、様々な対策を実施しています。東京電力においても、群馬県や片品村とともに群馬県側にニホンジカが流入しないよう、個体数を減らす等の対策を行っています。

コラム 尾瀬の木道ペーパー

木道ペーパーで作成したパンフレット

紙の原料として再利用

尾瀬の風景に欠かすことのできない木道。折れにくく水に強いカラマツを使っているとはいえ、厳しい自然環境にさらされ、また、多くの方が通行されるため、10年前後で架け替える必要があります。
これまで役目を終えた木道廃材は、尾瀬から搬出した後、産業廃棄物として処分していましたが、尾瀬の自然をまもっていた木道のライフサイクルを少しでも長くしたいと考え、これを紙の原料として利用するようになりました。

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