2018年7月13日
東京電力フュエル&パワー株式会社
三菱日立パワーシステムズ株式会社

 東京電力フュエル&パワー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:守谷誠二、以下「東電FP」)と三菱日立パワーシステムズ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:安藤健司、以下「MHPS」)は、2016年9月に国内外火力発電所の効率化に向けた業務提携に関する基本合意書を締結して以来、火力発電分野におけるO&M※1ソリューション・サービスの事業化を目指して検討を続けてきました(2017年7月13日お知らせ済み)。
 昨日、両社はフィリピンのティームエナジー社(TeaM Energy Corporation)が運営するパグビラオ発電所※2向けに、遠隔監視サービスの提供を開始しました。

 両社は2017年4月に、共同構築した異常予兆検知モデルを同発電所に適用し、IoT※3プラットフォーム上でデータを共有することにより、東電FPが持つO&MのノウハウとMHPSが持つ設計・製造・建設・アフターサービスのノウハウを融合し、遠隔監視によるボイラーなどの異常兆候の早期発見から、原因分析、対策まで一貫した支援を行ってきました。これまでの両社の取り組みが評価され、受注の第一弾として遠隔監視サービスの提供に至ったものです。今後、パグビラオ発電所の稼働率向上とO&Mコストの削減に繋がっていくものと考えております。

 今後両社は、お互いの事業基盤が活かせる東南アジアの石炭火力発電所を対象に、O&Mソリューション・サービスの提供を本格化し、共同での事業確立を目指してまいります。
 また、本取り組みを国内外のさまざまな発電事業者に開かれたものとすることで、チーム日本として、火力発電所の資産価値向上に取り組んでいき、化石燃料の使用量やCO2排出量を削減し、地球環境の保全に寄与していきます。

以 上

  • ※1:

    Operation and Maintenanceの略で、発電所の運転管理業務、維持管理業務を行うこと。

  • ※2:

    丸紅株式会社と株式会社JERAが共同で事業運営しているティームエナジー社が、フィリピン共和国ルソン島南部ケソン州に建設した発電所。出力:36.75万kW×2基、燃料:石炭、運転開始:1996年6月。

  • ※3:

    Internet of Thingsの略で、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在するさまざまな「モノ(物)」をインターネットに接続したり相互に通信したりすることにより、自動認識や自動制御、遠隔監視などを行うこと。

<別紙>

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    ~電力会社とプラントメーカーの協業による高精度な異常予兆検知を実現~